甚 六 桜


 JR中央線勝沼ぶどう郷駅の線路沿いに見事な桜並木がある。ぶどう農家の後継者たちが40年前に苗樹を植えたもので、後継者(総領の甚六)は農家の長男が多かったので、「甚六会」を名乗っていて、植えた桜は「甚六桜」と名付けられた。
 40年経って桜は大木になり、今では山梨県の桜名所の一つになっている。
 ( 山梨県甲州市  平成27年4月9日 )








 中央本線勝沼駅が開業したのは大正2年(1913)だったが、急傾斜地の地形のためスイッチバック方式の駅だった。その後昭和6年に電化されたことに伴いスイッチバックは廃止になり線路は廃線になった。甚六桜は廃線の線路跡に植えられたもので、名残りのプラットホームには駅名表示板が残されている。












 鉄道マニアの間では、この桜並木を背景にして電車の写真を撮るのがブームになっているようで、この日も何人もの「鉄ちゃん」、「鉄子さん」がカメラを構えていました。

   





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